ケロッピー前田の変態カタログ★リターンズ12 【乳責め】

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ケロッピー前田の変態カタログ★リターンズ12

乳責め

BREAST TORTURE: BIZARRE GLOSSARY by KEROPPY MAEDA


 大きな乳房があらゆる方法で責められる。それは男たちが夢想する性的ファンタジーの中でも最も人気があるもののひとつだ。特に欧米では「乳責め」プレイのバリエーションが豊富であり、SMプレイのジャンルとして確立されているというべきだろう。


 欧米におけるSMファンタジーのベースとなっているもののほとんどは、魔女裁判の時代へと遡る。「乳責め」も、その源泉を辿るなら、1487年にドイツで出版された魔女拷問マニュアル「マレウス・マレフィカルム(魔女の鉄槌)」に行き着く。そこには「乳責め」についての記述があり、魔女の疑いをかけられた者から自白を引き出すために、乳房や乳首を責めること、乳房そのものを拷問の対象とすることなどが記されていたという。そして、当時、「ブレスト・リッパー」という乳房を引き裂く専用器具まで作られていたのだ。そのような身の毛もよだつような残酷拷問の系譜は、1785年に書かれた(1905年初出版)マルキ・ド・サドの著書「ソドム百二十日」にまで受け継がれ、そこでも数十に及ぶ「乳責め」拷問の方法が紹介されている。拷問として発達した「乳責め」のバリエーションは、のちにSMプレイへと形を変えて引き継がれていった。


 現代における「乳責め」のバリエーションを英語版「ウィキペディア」で見てみよう。
「ブレスト・バインディング(絞める)」「ブレスト・ボンデージ(縛る)」「フラジェレーション(叩く)」「クランピング(摘む)」「エレクトリシィティ(電気を流す)」「ピアッシング(針刺し)」「エッジ/ブレイドプレイ(尖ったものやカミソリで傷付ける)」「ワックス(蝋燭プレイ)」「テンパラチャー・プレイ(火で燃やす、氷で冷やす)」「バイティング、スクラッチング、ピンチング(強く噛む、激しく擦る、締め付ける)」「サクション(吸引)」「ケミカル・プレイ(軟膏状の化学物質を擦り込む)」「アブラッション(削る、表層剥離)」「プランツ&アニマルズ(動物に舐めさせる、噛ませる、植物の棘などで刺す)」といったものがある。ここで紹介されているものすべてをアマチュアが実践するには注意が必要である。しかし性的ファンタジーとしての「乳責め」は、誰にとっても非常に興奮をそそられるものだろう。

 日本でも最近は女の子たちの巨乳率の上昇に伴い、欧米並みの「乳責め」プレイがファンタジーから実現可能なものへと移行しつつある。「乳責め」は、視覚的にも非常に刺激的なものであるが、そればかりか、「乳責め」に魅せられた女たちは乳房破壊寸前のプレイまで求めてきてしまうほどのマゾ性に目覚めてしまうことも多い。


 愛でるものだからこそイジメたい、その象徴といえるのが「乳責め」なのだ。性器開発以上に、乳房や乳首の開発が、奴隷となった牝たちを従順な家畜へと導く効果があるのだ。


●乳首へのピアッシングは、「乳責め」愛好者たちのひとつの理想だ。貫通されたリングは常に乳を刺激し、性感を高める効果があるだけでなく、ピアスリングを装飾的にアレンジすれば、視覚的にも楽しめる。ピアスを引っ張るだけでも「乳責め」となるのだ。


●乳首が面白いのは、刺激によって膨張する器官だからであろう。ペニス吸引器具を乳に用いれば、乳首を大きくするのに特に効果があると言われている。女の乳房への強い憧れから、自らの「乳責め」オナニーへと向かう男性の愛好者たちもいるという。


●「挟む」「縛る」「叩く」など、アマチュアでも可能な「乳責め」のバリエーションは多い。一方、「乳責め」に魅せられた女たちは、乳房破壊寸前のプレイまで求めてくる場合があるので注意が必要だ。乳房を挟んで吊り上げる行為も究極プレイのひとつだ。


ケロッピー前田


1965年生まれ。身体改造、サイボーグ、人類の未来をテーマに取材を続ける。主な著書に「スカーファクトリー」(CREATION BOOKS)、監修DVD「ボディ・モディフィケーション・フリークス」(ワイレア出版)など。ツイッター「keroppymaeda」にて改造イベント情報など発信中。keroppymaeda.com



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