フェティッシュ?ジャポン ?日本のフェティッシュシーンの変遷を巡る座談会?

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ゴッホ今泉 × 緑川ミラノ × latexcatsuit × ケロッピー前田

フェティッシュ?ジャポン

日本のフェティッシュシーンの変遷を巡る座談会―

写真・構成/辻陽介


フェティッシュシーンと聞いた時、それが具体的にどのような世界を指し示すものなのか、にわかにはイメージを掴みづらい。そもそもフェティッシュという言葉自体が、「物神崇拝」という定義はあるにせよ、その実体はとかく不明瞭。特に「フェチ」という言葉が誤読されたまま普遍化している日本においては、大文字の「フェティッシュ」というものがますます捉えづらいものになっているように思える。ボンデージ、ラバー、ドラァグクイーン、ゴス…など、具体的なフェティッシュのバリエーションは浮かぶものの、それらを一つのシーンたらしめる脊柱の所在を言語にすることは困難だ。

そこで今回、日本のフェティッシュシーンの粋ともいうべき四氏をお招きし、「フェティッシュ?ジャポン」と題する座談会を執り行った。

座談会の目的は、フェティッシュシーン、とりわけフェティッシュパーティー、フェティッシュファッションの変遷を辿ることで、これまで纏められることのなかったそれらの歴史の見取り図を提示すること。またその歴史を語ることで「フェティッシュとは何か?」という問いに、一筋の光芒を差すこと。

結論から云えば、その目的はかなり達成されたのではないかと思っている。少なくとも、歴史と変遷を辿ることによって、この国の「フェティッシュ」が暗に孕んでいる特殊性はかなり炙り出されたように思うのだが…、いかがだろう?

なお、当座談会は東京は原宿に位置する美と退廃のセレクトショップ「BabyDoll」を会場に行われた。絢爛豪華なフェティッシュファッションの品々が所狭しと陳列された耽美な空間で、2時間以上に及んで交わされたフェティッシュ談義。じっくりとお読み頂きたい。



(2012年1月/Baby Doll Tokyo)




?本日はお忙しいところをお集り頂き、誠に有り難うございます。ここでは日本のフェティッシュシーン、ことにフェティッシュパーティー、フェティッシュファッションが90年代から現在へと至るまでにどのような変遷を辿ってきたかということについて、それぞれ異なる立場からシーンに深く関わってこられた四氏にお話して頂きたく思っております。では、まず自己紹介からお願い致します。


ケロッピー前田(以下、ケロッピー) ケロッピー前田です。僕は90年代から取材者の立場で、国内外のフェティッシュシーン、アンダーグラウンドシーンに関わってきました。また、身体改造などについては取材者としてのみならず、国内外のイベントのサポートにも携わらせて頂いております。よろしくお願いします。


latexcatsuit latexcatsuitと申します。僕は1993年ぐらいから、個人的には上京して間もなく、ラバーのコミュニティなどに出入りするようになりました。気が付けばラバーと関わってからもうすぐ20年になります。元々はラバーをファッションとしては捉えていなかったんですが、90年代末頃からファッションとしてのラバーが紹介されるようになり、個人的にもますますラバーへの興味が深まりました。また自分は主催はしておりませんでスタッフとしてですが、トーチャー・ガーデン・ジャパンというイベントの運営にも初回から携わっていまして、こちらは去年10周年を迎えております。現在、エロは一切抜きの純粋なファッションとしてのフェティッシュを知ってもらいたいという思いから、ネット上にページの方を開いておりまして、そちらでフェティッシュ・ファッションに関する情報発信なども行っております。よろしくお願いします。


緑川ミラノ(以下、ミラノ) 「Baby Doll Tokyo」の緑川ミラノです。2000年からフェティッシュ、ゴシック、バーレスクをキーワードにしたセレクトショップ「Baby Doll Tokyo」を主催させて頂いております。また、そこで展開しているファッションと世界観を共有するパーティーとして「ナンバーワンクラシックパーティー」というイベントも主催させて頂いております。ショップ運営の傍、オリジナルブランド「Baby Doll Tokyo」のデザイナーとしても活動しております。よろしくお願いします。


ゴッホ今泉(以下、ゴッホ) ゴッホ今泉です。女装が多く集まる変態パーティー「DEPARTMENT-H 2099」をオーガナイズしています。よろしくお願いします。


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ケロッピー前田
1965年生まれ。身体改造、サイボーグ、人類の未来をテーマに取材を続ける。主な著書に「スカーファクトリー」(CREATION BOOKS)、監修DVD「ボディ・モディフィケーション・フリークス」(ワイレア出版)など。
ツイッター「keroppymaeda」にて改造イベント情報など発信中。
keroppymaeda.com



latexcatsuit
日本最大のフェティッシュファッションサイトFetish-Style.info管理人。1993年ごろからラバーに興味を持ち着始める。フェティッシュファッション、特にラバーをこよなく愛し、自らもラバーウェアを着用し各種フェティッシュパーティーに時折出没。
Fetish-Style.info



緑川ミラノ
ゴシック、バーレスク、フェティッシュをキーワードにした~美と退廃のセレクト・ショップBabyDollオーナー。
ツイッター@緑川ミラノ
Baby Doll Tokyo



ゴッホ今泉
イラストレーター。毎月第一土曜日開催のフェティッシュイベント「DEPARTMENT-H 2099」オーガナイザー。
ゴッホ今泉ブログ/ツイッター
DEPARTMENT-H 2099 ブログ



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美と退廃のセレクトショップ
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