ヒロイン手帖 × 町田ひらく

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ヒロイン手帖 その12

町田ひらく 

少女の業を背負い葛藤する孤高のエロマンガ家

文/荒玉みちお 構成/うぶモード特ロリ班



少女に恋をしてしまう男。無意識に女の本能で男を誘い込んでしまう少女。
2人が結ばれた瞬間、常識世界はインモラルな未知の世界へ変貌する……。ロリコンという言葉を深く受け止め、作品の中でその感情を吐き続ける少女絵師の苦悩を訊く!



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※「Fairy's Rule」(小社刊『Alice Brand』収録)より




—道行く小学生を見て、彼女たちのセックスを妄想することはあります。でも同時に思うんです。「相手は僕じゃない」と



漫画家デビューは31歳のときだ。心交社に作品を持ち込み、ロリータ専門誌『秘密の花園』に掲載された。一般的に、遅いデビューだと思う。さぞかし「苦節ン年」といった逸話があるかと思いきや、特にないそうだ。


「大学を卒業したのが30歳だったんです。それから描きはじめたんで1年くらいは生活苦でしたけど」


理系学科を目指して3浪した後、目標を映像世界に切り替えて東京造形大学に入学。休学と留年を重ねて卒業後、映像関連業界を目指して就職活動をしようと思ったが、年齢制限の壁にぶち当たり、履歴書すら出せなかった。「これはもう漫画家しかない」と作品をスコラやマガジンハウスに持ち込むも「いいんだけど、うちでは無理」と断られた。


「最初はもう少しソフト路線だったんですけど、それで思い切ってそれだけ(ロリータ系)に絞って描いてみようと思ったんです」


独特の感性で生まれた作品は、既成のロリコン漫画とは違っていた。すぐに熱狂的なファンがついた。


「だから、漫画家さんの下でアシスタントをやったりの修行期間がないんです。漫画を読むのは好きだったんですけど、描いたのは高校のとき遊びで描いた程度だった」


三十路を過ぎてから漫画家を志して即デビューだから凄い。


「大学で映像を学んだのが大きかったと思います。卒業制作は長編映画の脚本を提出しました。エロとは無関係の物語です。どちらかといえば新藤兼人の世界かな(笑)」


流れからして、もしかしてロリコン漫画には執着していないのか? と思ってしまうが……。


「いや、僕も昔からその気はあったんで。思いつく話がみんなそっち系ばかりなんですよ。世間の常識とのギャップで、インモラルな世界観で面白がらせることが好きだし。


だから“ロリコンですか?”と問われたら否定できませんね。僕も人並みに、小学生のとき好きになった女の子がいた。でも、中学生になっても高校生になっても、好みのタイプが変わらない。初恋の人を忘れられないって世界ではなく、タイプですね。だから年齢が長ずるに従って“もしかして、俺って病気じゃないの?”と。でもそのうち同年代の彼女が出来たら直るだろうと思っていたら、まあ彼女が出来なくて……。中学、高校、大学と普通に恋愛経験が積めたらまだ更正できたんでしょうけど」


大人の女友達は今でもたくさんいるが、恋人がいた時期はない。好みのタイプは色白で細身の小学生。


「ただ、幸いなことに子供にしか欲情しないってわけではなくて、大人に対しても欲情する。40歳くらいまでならOKですね。それも、大人なら大人を感じさせるものを持っていないと面白くない。普通に毛が生えているとか、胸があるとか。その方が自然なんですよ。巨乳は……苦手かな。だからその辺は救われていると思いますよ。子供にしか欲情しない人のことを考えたら」


美熟女にも欲情する体質とはいっても、ベストは美少女である。


「実際、外出中に……上玉というんですかぁ、たぶん人目を気にしながら凄い目で見ていると思いますよ」


町田氏はスタイリッシュな雰囲気を持っている。だから、洒落っ気を交えて言うロリコン談が、文字通りシャレに聞こえてしまうのだが、もちろんマジであろう。


「対象は小2くらいですかね。自分では目付きを気をつけているつもりですけど、周囲にはバレているような気がしますねー。あえて小1を外したのは……情けです。年齢を下げたらキリがない。小1には“あと1年待ってやる”と(笑)。高学年を対象としないのは、まあ生意気なのは仕方ないにしても“こいつらもしかしたら、もうクラスメイトとやってるんじゃないか”という思いが大きくなるんでね。同級生は希でも、あと1〜2年して中学生になったら高校生の彼氏なんか作ってやっちゃうんだろ? という諦めみたいな感情ですかね。それで、いつも思うんです。〝この子は上玉だけど、相手は僕じゃないな〟と。たぶん近い将来にセックスをするんだろうけど、相手は僕じゃない、それだけははっきりしているな、とね」



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