“美術であろうとなかろうと” 速報TEAMまこぷり特別企画
会田誠
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まこぷり(TEAMまこぷりリーダー)
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増田ぴろよ(ペニ手芸部部長)
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MAXU・MAXU(UKIYODOLLS)
ZA・談

順路1の公開制作の合間に会田誠、「TEAMまこぷり」リーダーであるまこぷり、我らがペニ手芸部・部長の増田ぴろよ、そして飛び入りでUKIYODOLLSのMAXU・MAXUによる座談を行った。
ここでは、制作の発端から、作家選定の過程まで、作品裏側を解説を交えて伺ったが、幣誌「ペニ手芸部」の話題から話はあらぬ方向へ転がって…。
会田 はいはい。なんでしょう。インタビュー?
編集 はい。まずはこちらのテントは会田さんがご用意されたとのことですが、なぜテントだったんでしょう?
会田 えーと。これは、これの会場の壁一面というと大変だなぁと思ったのと、密度があってぎゅうぎゅう詰めの方がいいかなぁ、みたいな。
編集 なるほど、それでそのお話しをまこぷりさんにされた経緯は?
会田 えーと、どう言ったらいいかなぁ。このワンダーサイトっていう場所が普通の美術館や展覧会じゃない、なんかヘンテコなことやった方が合ってると思ったんで。あとこういう、必ずしもアーティスト志望じゃない女の子が集まってってのもここでしかできないかなぁ、と。ぼくはでも最初は、もっと現役女子高生とかも含めてね…
まこ 普通の女の子がいいって言ってたもんね。
会田 それで、ぼくは知り合いが少ないから。それとぼくもちょっとラクしたかったから、基本的な構造だけはぼくが決めて、後、まこちゃんに丸投げして。その基本的な構造っていうのは、テントがあって、テントと言えばキャンプかなってことで、難民キャンプがあってそれに世界の紛争の写真があってみたいな。そういう展示にしたらいいなと。その後の人を呼んだり、具体的なビジュアル面なんかはまこちゃんがリーダーになってやってもらうと。
編集 まこさんはこのメンバーの選定はどのようにされたんですか?
まこ 私が可愛い女の子が好きで、ちょうど可愛い女の子の知り合いが増えて来てた時で、可愛い感覚が近くて、色んなことができる子がいいなと思って、なるべくジャンルが偏らないように、服飾系とか、写真ができる子とか、イラストの子とかっていうふうに集めました。
編集 ジャンルがバラバラな女の子を集めるにあたって、その中で核となった基準みたいなものを教えて下さい。
まこ 可愛いっていうこと。
編集 それは顔が?
まこ 顔はもちろん可愛いんですけど、なんか可愛いものが好きで、空気が読めて頭がいい子ですかね。ものを作るにあたって、争いたくはなくて、やっぱりひとつのものを作りたいんで。あとキャラが濃い子ですね。その濃いキャラと濃いキャラがぶつかって、ぶつかり過ぎてひとつになったみたいな感じになるように、なんかよく分からないスーパー化学反応を起すぞ、ということで選びました。
編集 さすが、増田さんに聞いていたように、高めの女揃いというのは本当ですね。
まこ えっ!? なにそれ?(笑)
増田 もしお金で買うなら一人一晩10万くらいは掛かるぐらいの精鋭揃いだな、と。
会田 10万円ってまた(笑)
まこ 確かにみんな可愛くて、能力もあって、だもんね。
編集 これはまだ、完成じゃないんですよね?
まこ そうですね。取りあえず土曜日(11/12のオープニングレセプション)までに形にはして、でもクリスマスまで会期なんで、それまではどんどんどんどん続けて行きたいな、と思ってます。
会田 そう、テントは「オエッ」とするぐらいいった方が、これ以上増やせないっていう飽和点までいった方がいいかと思うんで。
まこ 最初、テントが来た時に余りにも可愛くなくて、私泣きそうになって、会田さんが持って来るものが全部可愛くなくて、私、これを可愛くできるかなって。まぁ、それもわざとっていうのは分かってるんですけど。
会田 もちろん。芸術であれ、なんであれ、かんであれ、抵抗があって、それと戦うところになにかエネルギーが生まれるんであって、このカーキ色をなんとか打ち消してもらって。
編集 では、今回参加されている増田さんが代表になって幣誌でペニ手芸部っていうチンポをモチーフした作品群を発表して頂いてるんですが、そういう女性っていかがですか?
会田 なるほど、まぁ、こちらもマンコをモチーフにしますからね。まぁ自然なことじゃないですかね。興味ありましたからね、思春期の見たことない頃とかね。まぁ、今ではお馴染みでしょうけど。
増田 いえ、私、実はほとんど見たことなくて、ほとんど想像で作ってるんです。あと、口コミとか。(笑)
会田 そうかー。まぁ、だって君の作るチンチンて間違ってるからね。普通、チンチンって三つ又だから。キングギドラみたいに。
増田 えっ。。そうなんですか。恐ーい(笑)
編集 以前、増田さんも参加された恵比寿のナディッフ(NADiff a/p/a/r/t)で行われた「全国アート物産展」という展示でも、チンポ、マンコの作品が多かったんですね。それでオーガナイズされていたisland JAPANの伊藤さんにお話を聞いたら、先行きの見えない世界情勢とか日本の状況に、先の地震をきっかけに自分の中の確たるもの、身体的なモチーフに先祖帰りのような感じで若い作家の心情が戻っているんじゃないか、というふうに分析されていたんですが、会田さんの印象としてはどうでしょうか? 道祖神じゃないですけど、そのような傾向が最近みられると思いますか?
会田 さてねぇ。大災害があると出生率が上がるというような話はありますよね。そのある種の緊張感とか、そういうものがムラムラさせるというような…。
でもチンコは、ぼくこそ男でチンコを作ってますけど、美術作品に向いてるんですよ。あのー、なんせ凹凸の凸ですし、あれは非常に造形物なんですね。それに比べてマンコの方は凹の方で、ネガに当たりますし、造形物としてはマイナスなんですね。そういう意味で深いけれど…。上手くいえないですね。なんというかオドロオドロしい闇の部分ですね。それに比べてチンコは太陽の下で堂々と照らされるギリシャ彫刻のようなものですね。健全な、堂々たるフォルムが。
ここで横で聞いていたMAXU・MAXUが飛び入り。
MAXU・MAXU じゃあマンコは健全じゃないの?
会田 その、オカルトチックなよく分からない、靄とか闇みたいなものだから、そのような不健全な美術表現を誘発させるけど。チンコは…
MAXU・MAXU それ完全に男の意見! 女からするとなんでチンコは健康なの? って感じ。
会田 いや、でもチンコを担ぐ祭りは、凄く健康そうだよ。なんかワッショイワッショイって感じで。でもマンコを奉る祭りはなんか魔女の呪いみたいな感じ。
増田 縁切り神社とかって女性器をくぐると縁が切れるとかいいますよね。
会田 大体ホラ、この今回のテントもそうなんだけど、インスタレーションというのが美術界に定着して30年くらい経つけど、その時、美大生とか女子アーティストがみんなインスタレーションに飛びついていって、その時の作品はほとんどみんなね、祠みたいなところに入っていくようなものばっかりだったの。その中の成功者が例えば内藤 礼※1とかなんだけど、大体お客さんをモヤ〜とした洞窟のようなところに誘い込んで、なんかどこかシャーマン的なね。それは、マンコから子宮に入って下さい、みたいなね。それに比べて男性のインスタレーションの代表的なのは、リチャード・セラ※2! みたいな鉄板がパーンと立ってるとか、ドナルド・ジャッド※3とか、ああいうのは固いチンコの表現ですよね。物質が堂々とそこに実在しております、そこと対峙して下さい、向き合って下さい。というのが男のインスタレーションで、女は「いらっしゃ〜い、私の空間」といった感じでそのオドロオドロしい空間に入って来て〜、という。だからチンコマンコに支配されてますね。芸術家も。だからそのことに気付いて、敢えて逆をやったりっていう変化球はたまにありますけどね。
編集 では、このテントはそういう女性のインスタレーションの概念から抜け出るようなものを作る方向なんですか?
会田 いや、女の子はそういう空間を作る方が得意だろうから。男だと、こういうテントを与えてもそれを作ることにそう情熱を出せないだろうし、まぁやはり得意ジャンルと思って。でもそこはアウトドア用品であるテントを持って来て、そう好きなようにはさせないよ、という所で。
まこ 確かにテントって男が建てるイメージ。女の子はその建ててる横で「まだかなぁ」みたいな。でも、それをどれだけ無駄なもので可愛くするか。
編集 なるほど、ではこのテントはマンコだったんですね。
増田 そんなことないですよ! それは受け取る側の問題で。
まこ でも、来てくれた男の人って入る時なんかモジモジしながら入るよね。あと、服脱いで入る人とかいて(笑)なんか可愛い奴らめ、って思ってますね。なんか入るとドキドキするらしくて。
※1、内藤礼(ないとうれい、1961年ー)彫刻家。武蔵野美術大学卒業。ひそやかで繊細な造形作品と、それを配置し鑑賞する緊張感のある空間からなるインスタレーション作品などを作成。
※2、リチャード・セラ(1939年ー)アメリカ合衆国サンフランシスコ生まれ。鉄工所で働いた経験から鉄や鉛を用いた作品を多く製作する。1970年代以降、都市の特定の場所に設置することを前提とした巨大な作品をてがけはじめる。
※3、ドナルド・ジャット(1928年 - 1994年)アメリカ合衆国の画家、彫刻家、美術家、美術評論家。当初は画家・版画家であり美術評論でも高い評価を受けたが、次第に立体作品の制作に移った。抽象表現主義の情念の混沌とした世界の表現に反対し、その対極をめざすミニマル・アートを代表するアーティストの1人。

さらに、座談を終えたばかりの会田氏に我々が製作したTEAMまこぷりへのアンケート、題してMKT(MAKOTO)総選挙の回答にご協力頂いた。ここに直筆アンケート画像を添付するので、結果はその目で確かめて欲しい。会田氏曰く「昔から知っている人も、今回で初めて会った人もいるので、一般論として書かせてもらったので、感情は入っていません」とのこと。このことは2度程、念押して聞いても同じ答えだったので、どうやら感情は入っていない模様。しかし、このような場でも確実に爪痕を残す我らが増田ぴろよ部長はさすがである。

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