カンパニー松尾 ハメ撮り師の舞台裏  

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ハメ撮り師の舞台裏

カンパニー松尾

文/もりいずみひろ


カンパニー松尾。

今では当たり前になっている“ハメ撮り”をAV業界に定着させた第一人者である。

そんなハメ撮りマイスターに話を聞く為に取材班が向かったのは、松尾氏が所属するAVメーカー『ハマジム』の事務所。

お洒落な町・原宿のマンションの一室にあるその事務所の中は、綺麗にさっぱりと整理整頓がなされ、清潔感に溢れるスタイリッシュな空間であった。

普段およそ、お洒落とはかけ離れた、汚く雑然としたオフィスで働く我々にとっては、同じエロ業界の会社なのかと疑ってしまうほど。

そこに現れた松尾氏も、部屋の雰囲気に負けず清潔感ある出で立ちだった。

そして、インタビューが始まると、柔らかい物腰、口調で話を聞かせてくれた。




ハ メ 撮 り 師 の 舞 台 裏 と い う こ と で 、 ま ず は 童 貞 喪 失 の 話 か ら お 願 い し ま す 。




これは皆さん希望を持てますよ。22歳です。童貞期間が長かったもので、妄想を溜めに溜めてスプリングがいまだに伸びきっていないっていう。


少年時代は非常に普通の子でしたね。女子としゃべると、すぐ顔が赤くなっちゃう感じで。ただ、地域によるかと思うんですけど、ボクの地域はセックスの臭いがほとんどしなかったんですね、中・高と。


それで、高校卒業して、東京に来て、専門学校に行って、卒業して就職したテレビの制作会社が1年でつぶれてしまって、学生時代のラーメン屋に戻って…、そこでようやく、つぶれた会社の経理にいた人が、今でもありますけど『V&Rプランニング』っていうAVメーカーに入社して“お前AVだけど仕事あるぞ”って声がかかったんですよ。


童貞のまま、そこに22歳で入社して、半年後くらいですかね初体験は。相手はAV女優でしたね。


スチールで絡みの写真を撮ってたんですね、形だけの。フェラチオとか、まぁ絡みは挿入なしの疑似で。撮影現場で写真を撮らなかったんで、パッケージ撮影の時に撮ってて、そこによく駆り出されてたんですよ。男優として。


それで、当時淫乱ブームっていうのが起きてて、まぁその淫乱女優さんと。ベテラン男優さんとかだとスチールでは勃たないんですよ。でも、俺は童貞というか若いんで、パンツおろした瞬間、勃つから、相手がおもしろがって「すごいね」とか言って、カメラのフィルム交換の時もジュバジュバ(フェラを)やられて…、「あんた、このチ○チンで何人の女泣かしてんの?」とか休憩中に言われるわけですよ。「いや僕、童貞なんで」って言っても「嘘おっしゃい」って責められたりして。まぁ、そんなことがありまして、現場が終って車で駅まで送っていく途中にもフェラしてきて、また勃つわけですよ。で、向こうは“もう、我慢できない…”みたいな感じなんですけど、僕もAV会社の人間で女優さんとそんなことになるのは御法度って、特に厳しく言われてたんで「マズいです、マズいです」って言って…


でもまぁ、名刺渡しちゃったんですね、下心があって。で、当時は携帯電話なんてないわけですよ。だから、(会社には)かかってこないだろう、と。そしたらホントにかかって来ちゃって、それも本名で。「○○さんから電話です」って言われて“誰?”と思ってでたら、その女優で。


それで会って、お茶したあとに「とにかく、あんたのおうち行きまよ」って言われて「会社だったらすぐ近い」って言ったら、「じゃあ会社行きましょ」ってなって、導かれるままに、童貞を会社の社長室で喪失したんですよ。今でも覚えてるのが、淫乱女優のプライベートのパンツがサクランボとかイチゴの入った白地に赤のダッサいパンツだったんですよ。他に断片的に覚えてるの三擦り半でイッて、向こうもボクが童貞だってのを理解したこと、一回戦の後に出前の寿司を食ったこと、二回戦目で騎乗位でガンガンやられたってことですよね。






ハ メ 撮 り を 始 め ら れ た き っ か け は ?




実はボクの初期の監督作ではハメ撮りはやってないんですよ。でも、10本目くらいかなぁ、亡くなっちゃった林由美香っていう子を撮った時に、彼女のことを好きになったんですよ。でも、ヤッてるのは男優なんですよね。自分が好きだっていうことを表現したいのに、その捻れがどうしても許せなくて。だったら自分でやった方が視線は一緒になるわけですよね。あと、監督として表現の引き出しを増やすためにも、っていうのでやりだしたんです。


やっぱり、自分で撮りたかった。そいつとセックスをしたかったし、セックスそのものもしたかった。そういう要素が全部合わさったのがハメ撮りだったんですね。


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作業風景




プライベートはホントにゼロでした。会社のホワイトボードに書いてある撮影の予定が俺のセックスの全てだったんですよ。20代はハメ撮り一直線。あと、会社が忙しくて、どこか行きたいってあるじゃないですか!? だから、ボクがロードムービーやるっていうのは必然的な流れがあって、普段は何十人といる撮影でADやって、過酷なロケとかあるんですよ。だから、自分の撮影くらいは、一人になりたいなと思って、旅ものが始まるんですよ。そうすると会社にいなくていい。唯一の息抜きが自分のロケっていう。だからV&R時代の20代は、プライベートがほぼゼロで、やりたい事は全部仕事でしましたね。そういう事が許された。人にやらされてたわけではなかったんで、自発的に。


人生が、ハメ撮りこそ全てですよ。AVは頑張っちゃいけないっていうのがボクの持論なんですよ。エロってあくまで衝動的なものだから、セックスを頑張ってどうするんだ、みたいな。だから、ここまでやってこれたのかもしれないですけど。


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