【マンガ家不適合者】 峰なゆか × 古泉智浩

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峰なゆか認定・漫画家不適合者

不適合者001 古泉智浩

文/峰なゆか



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とあるイベントで、見知らぬ女性に話しかけられた。

「こんにちは、古泉智浩の妻です。よく主人の漫画を紹介していただいてるそうでどうもありがとうございます」

古泉智浩さんの漫画を読んで衝撃を受けて以降、いつかご本人にお会いすることを夢見てところかまわず古泉智浩の魅力について語ってきたけれど、まさか奥様に先にお会いできるとは!

奥様は続けて、静かな笑顔で言いました。

「うちの主人がいっつも『峰さんと付き合いたい、峰さんと付き合いたい』って言ってるんですよぉ」

古泉さん、あなたはいったい何を言ってるんですか?



古泉 僕、漫画を誉めてもらうと、その子が真剣に好きになってしまうんですよ。と言うのも、他のかっこいい漫画描いてる人って、多分それを読んで好きになってもらっても「本当の俺はもっと変な、ショボい、くそみたいな奴だし、カスだし」みたいな気後れがあると思うんですよ。でも僕の場合は自分のド汚い部分をすべて漫画にしてるから、そこを誉めてくれるなんてって思って嬉しくなっちゃうんですよ。僕の本当の部分をよくぞ認めてくださってどうもありがとうございます、でも漫画より俺の方がまだマシですよみたいな気分で、それで好きになってしまうんですよねぇ。


?古泉さんがわりにファンを食うっていうお噂をお伺いしたときすごくショックだったんですけど、ファンを好きになるって聞いたらちょっと納得しました。


古泉 食うって言っても年に一件二件あるかないかくらいですよー。あ、でもファンを食ってる、と言えば、僕の妻が元読者ですからねー。読者サービスが嵩じて結婚までしてしまいました。ぬははははは。


?えっと、奥様のお話は書いても大丈夫なんですか……?


古泉 あっ、すみません! 妻の話題はオフレコでお願いします。「またこんなこと書いて!」って言われるんですよ。


?あ、はい。じゃあ古泉さんがファンを食ってる話に戻りますけども、私、その情報を聞いてから、古泉さんは作風と違ってものすごいヤリチンなのかと思ってたんですけども……


古泉 ヤリチンじゃないですよぉ。ヤリチンだったら妻と結婚なんてしませんよぉ。もう妻には今まで5回くらい××××××って言ってるんですけど、そのたびに拒否されてて××××××××××。


?はあ。えっと、奥さんの話書いちゃいけないんですよね。


古泉 いやぁ、妻はちょっとねぇ、××××なんですよ。妻は僕を×××しても×××××××××××、だからかわりに×××××を××××って言い出してて、とんでもないDQN妻なんですよぉ。


?もう古泉さん、さっきから奥さんの話ばっかりでぜんぜん載せられないじゃないですか!! 載せられる話してくださいよ!!


古泉 じゃあ本題に入りましょうか。


古泉智浩

1969年生まれ。新潟出身

1993年にちばてつや賞大賞を受賞してデビューするも、なんとなく編集部と気まずくなり他社へ持ち込み難民となる。それでもネームを修正しなかったり、ライバル漫画の悪口を書いたりしてたら完全に仕事がなくなる。

1997年、『ガロ』にて再デビュー。その後、『ガロ』の後継誌『アックス』を中心に、青年誌で作品を発表する。著書に「青春☆金属バット」「ライフ・イズ・デッド」など。






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