都築響一 妄想芸術劇場 第三十六回

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写真が瞬間芸だとすれば、イラストは独演会だ。

観客ゼロの高座で2時間、汗みどろで語りつづける脳内の発情ランドスケープだ。

写真ページの添え物とさげずまれ、アートともイラストレーションとも漫画とも

認知されないまま、ひっそりと増殖する陰花植物。

欲情の、淫夢の、妄想のもっとも純粋なあらわれとしての、マイクロ・ニルヴァーナ!






# 3 5 ショーボード 2



先週に続いてお送りする「ショーボート」の後編。子供のいたずら書きじゃないかと思ってしまうほどにナイーフな画風と、渋みにみちたオヤジ・ギャグ・ワールドの奇妙なマッチング。それがショーボートの投稿作品に奇妙な魅力を付加している。ご紹介する投稿はいずれも2000年代に入ってからのもの。時代感覚と完璧に乖離した、その脱俗のエロ宇宙を堪能いただきたい。



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最近、一部の好事家の間では処女の女の子と“関係した”後、流れ出た血を揚げたてのポテトフライにつけて味わうことが流行っているらしい。まさに珍味。




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バラエティショップ〈シンソー〉神創にある“ジ・アダルト”コーナー。ド○キのようなアダルトグッズコーナーかと思いきや、なんとここでアレが出来るというのだから驚き。さすがにここだけは100円とはいかず20分で1万円という価格設定だが、ちょんの間より安いとあって大人気。従業員は幼稚園~小学校低学年の子供を持つ人妻が多く、後ろめたさを持たずに働けると応募も増えている。しかし、異分野からの参入ゆえチェックが甘く、最近では中高生のガキどもがジ・アダルトで遊ぶために親の財布から金をくすねたり、カツアゲをするケースが増加。摘発も時間の問題だろう。





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じっくり、ねちっこく“ソース”をつけるのが珍世界流。





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墨絵マキコに続き、今度は元祖癒し系の尼川まりかが東海電力のCMに出演したため、反●発団体から袋だたきにされたとの情報が。元々、電力CMは大なり小なり●発推進PRとつながるため、これに出演するとその手の団体から目をつけられるのは当然のこと。今回は更に墨絵同様“リアル露出キャンペーン”も“させられた”ため、惨劇を招いた模様。なお、東海電力広報は“昨年は電力不足が懸念されていたために奴ら(反●発団体)もおとなしくしていたが、今年はその反動で活動が活発化する事が予想されていた。尼川クンには悪いが事務所からの要請もあったことだし、奴らをうまく黙らせてくれたと信じている”とコメントしている。




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着エロアイドル・舞咲めこがアキバでのイベントで大暴走。お下劣ビデオ界転身も近そう。




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やたら“アイドルはトイレに行かない”と言っていたあの娘。世間からは“カマトトぶってんじゃねぇよ”と罵倒されていたけど、本当はこんな事情があったんだ。やっぱりアイドルって、過酷なお仕事なんだなぁ。




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環境保護のため店舗のトイレを全廃したこのコンビニ。店員さんも契約農場の肥料作りに参加しています。もちろん、そこで作られた野菜は弁当の材料に。




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お花見シーズンに突如現れた“リンゴ飴のオトナ版”さくら飴。舐め終わったら売り子に“練乳”をお返しするのがお約束。





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モグラ族の皆さん、キャンギャルが目の前で自家発電を始めたときは注意しましょう。







都築響一
1956年、東京生まれ。現代美術、建築、写真、デザインなどの分野で執筆活動、書籍編集。93年、東京人のリアルな暮らしを捉えた『TOKYO STYLE』刊行。96年、日本各地の奇妙な新興名所を訪ね歩く『珍日本紀行』の総集編『ROADSIDE JAPAN』により第23回木村伊兵衛賞を受賞。 97年〜01年『ストリート・デザイン・ファイル』(全20巻)。インテリア取材集大成『賃貸宇宙』。04年『珍世界紀行ヨーロッパ編』、06年『夜露死苦現代詩』、『バブルの肖像』、07年『巡礼』、08年『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』、10年『天国は水割りの味がする~東京スナック魅酒乱~』など著書多数。現在も日本および世界のロードサイドを巡る取材を続行中。






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