都築響一 妄想芸術劇場 第五十回 肉奴隷大好き少年

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写真が瞬間芸だとすれば、イラストは独演会だ。

観客ゼロの高座で2時間、汗みどろで語りつづける脳内の発情ランドスケープだ。

写真ページの添え物とさげずまれ、アートともイラストレーションとも漫画とも

認知されないまま、ひっそりと増殖する陰花植物。

欲情の、淫夢の、妄想のもっとも純粋なあらわれとしての、マイクロ・ニルヴァーナ!






# 5 0 肉 奴 隷 大 好 き 少 年



いよいよあと2ヶ月、8月末で連載終了となる『妄想芸術劇場』。これまで49回にわたって、26人の投稿イラスト職人を紹介してきた。今回からお見せする『肉奴隷大好き少年』は、その選び抜かれたアンダーグラウンド・アーティストのうちでも、ビザール度と完成度においては頂点に君臨するひとりと言える、特選投稿者である。


その絵自体も充分に変態なのだが、ほとんどすべての作品にトレーシングペーパーがかけられ、そこに手書きでみっちりとテキストが乗せられている状態は、投稿された雑誌『ニャン2』の掲載ページではまったく反映されることがなかったために、原画を手にして初めて知る驚きだった。


今回はそうしたトレペかけの状態と、トレペを取った原画を並列してお見せする。できれば画面を拡大して、丹念に書き込まれた変態度満点のテキストも、ぜひ読み込んでいただきたい。



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都築響一
1956年、東京生まれ。現代美術、建築、写真、デザインなどの分野で執筆活動、書籍編集。93年、東京人のリアルな暮らしを捉えた『TOKYO STYLE』刊行。96年、日本各地の奇妙な新興名所を訪ね歩く『珍日本紀行』の総集編『ROADSIDE JAPAN』により第23回木村伊兵衛賞を受賞。 97年〜01年『ストリート・デザイン・ファイル』(全20巻)。インテリア取材集大成『賃貸宇宙』。04年『珍世界紀行ヨーロッパ編』、06年『夜露死苦現代詩』、『バブルの肖像』、07年『巡礼』、08年『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』、10年『天国は水割りの味がする~東京スナック魅酒乱~』など著書多数。現在も日本および世界のロードサイドを巡る取材を続行中。






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