ヒロイン手帖 × 宮島鏡

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ヒロイン手帖 その8

宮島鏡

少女と恋愛する方法

文/荒玉みちお 構成/うぶモード特ロリ班


作家として『少女愛』『少女と恋愛する方法』などのロリコン関連著書がある一方で、“呪い”“まじない”に関する著書も多数。最近はマイケルジャクソン本まで出した。さらに音楽活動にも精力的。このロリコン論者はいったい何者なのか、いまその正体が明らかに!



—『少女と恋愛する方法』を書いたのは20歳の頃です。大学を休学して執筆に専念しました。


都内某所の喫茶店。現在、いわゆる文化人の部類に入る仕事をしている宮島鏡は、ビールをグイッと飲むと「ぼく、ロリコンには詳しくないんですけどね」と、笑った。


1999年11月発行の『下板書房学術研究書シリーズ3 〜少女と恋愛する方法〜』の前書きで、彼はこう吠えている。


《1999年11月に施行された〈児童ポルノ法案〉は、少女愛好者たちの人権を国家法案で奪ってしまった残酷極まりない悪法である。その施行趣旨自体は「児童の人権を守る」というもので、名目上は確かに素晴らしい。がしかし、すべての少女愛好家たちに対して「あいつらは変態だ」ということを国家レベルで認めてしまったという恐ろしさがある》



いわゆる“児ポ法”に怒り心頭!反論を超えた少女愛推奨本を緊急出版! といった趣である。本には3人の著者名が書かれているが、メインと思われる宮島鏡は1999年当時、弱冠20歳。ロリコンであることを自覚しての相当な覚悟の上での上梓かと思いきや、意外や冒頭のお言葉。マジかシャレか……。


「あの本は売れましたよ。ホントに凄かった。下板書房というのは書店も兼ねてるんですけど、あの本はそこと、通販でしか売らなかった。郵便で来るんです。5千部とか言われてるけれども、実際にはもっと、万単位で出ました」


本体価格380円、送料120円と合わせて500円。その当時、インターネットは光回線どころかADSLすらない時代。ネットに夢中になっているのはごく一部のコアな人たちだった。


「ネットを使って通販でしか買えないということで、地下的なイメージで人気が出たんだと思います。毎日毎日、書店に封筒が届くんです。それを裁くためだけに書店はアルバイトを雇っていた。スゴイ状態でしたから。私は大学を休学してまで本作りに費やしていました。まあ、もともと学校にはあまり行ってなかったんで、大義名分が出来てよかったんですけど」


当時のネットは掲示板中心。「僕はロリコンでない」という宮島氏だが、掲示板に見入っているうちに同情に似た感情がわき上がってきた。いや、歪んだ方向へ向かおうとする社会への警告というジャーナリスト的な感覚かもしれない……と、みておこう。


「掲示板でロリコンの話がどんどん飛び交う。どうにかしてやりたい、という感覚ですかねー。その10年前に宮崎勤事件が起きて、社会的にロリコン=犯罪者と決めつけるのはよくないよなと……」


本の前書きでも触れている。


《89年の宮崎勤事件以降、少女愛好者に対する世間の目は厳しくなった。あれから10年、性犯罪者と少女愛好者の間の、あるべき境界に一線は引かれぬまま、「少女愛好者」=「変態異常性欲の人間」というような差別がなされてきた》




宮 崎 勤 と 「 ロ リ コ ン 」
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稀代の殺人犯・宮崎勤を抜きにして、日本のロリコン史を語ることはできない。彼が少女愛好家だったかどうかは疑問もあるが、彼が複数の少女たちを殺し、死体を弄んだ一連の犯罪と、彼のあの自室が全国に報道されて以降、日本における「ロリコン=犯罪者」といった偏見が強固たるものになったことは間違いない。宮島氏はかつて獄中の宮崎に手紙を送ったことがあり、なんと返信ももらったそうだ。ただし。「罪悪感が少しも感じられない文面で気が滅入りましたね。関係者が生存している限り、公にすることは決してないでしょう」。




宮崎勤(1962〜2008)4人の少女の命を奪った「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」('88〜'89)の犯人。



そしてこう続ける。


《本書は世間一般に通念化されているそうした常識を覆し、「少女愛好者は純粋に少女を愛しているだけだ」という真実を追究していきたい。少女愛好は犯罪ではない。むしろ人間として素直に生きているだけではないか。それすらも否定するというのなら、それこそ人権侵害でしかないのではないか─》


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