都築響一 妄想芸術劇場 第三回

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写真が瞬間芸だとすれば、イラストは独演会だ。

観客ゼロの高座で2時間、汗みどろで語りつづける脳内の発情ランドスケープだ。

写真ページの添え物とさげずまれ、アートともイラストレーションとも漫画とも

認知されないまま、ひっそりと増殖する陰花植物。

欲情の、淫夢の、妄想のもっとも純粋なあらわれとしての、マイクロ・ニルヴァーナ!





# 3  ぴ ん か ら 体 操  3



 ニャン2史上に輝く伝説の投稿アーティスト、「ぴんから体操」の1992年から続く画業を辿る旅。初期のフラットな漫画ふう、そしてモノクロームの点描によるダークなグロテスク・リアリズム作品に続いて、2001年から02年にかけてのある日、突然送りつけられるようになった、予想を超えた新しい画風——「ぬるぴょん」の登場を前回はご覧いただいた。


裏面のサインがなければ別人としか考えられない、あまりにも劇的な展開。2001年から’02年にかけて、孤高のアウトサイダー・アーティストの脳内に、どんな嵐が吹き荒れたのだろう。彼はなにも語ろうとしないまま、ひたすらに編集部への投稿を続けるのみだった。


そうして2003年の短い休止期を経て、ニャン2編集部にぴんから体操からの封筒が、ふたたび届くようになる。しかしその中に入っていたものは、またもやがらりと作風を変えた、まったく新しいタッチの膨大な作品群だった…。




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森肉中




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おどるばか娘。




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ぴんから体操の作品をもっと見たい人はこちら!!
↓↓


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編集・都築響一
『妄想芸術劇場001』

恵比寿NADiff a/p/a/r/tにて絶賛先行発売中。
近日、BCCKSサイトより電子版、印刷版ともに発売されます。











都築響一
1956年、東京生まれ。現代美術、建築、写真、デザインなどの分野で執筆活動、書籍編集。93年、東京人のリアルな暮らしを捉えた『TOKYO STYLE』刊行。96年、日本各地の奇妙な新興名所を訪ね歩く『珍日本紀行』の総集編『ROADSIDE JAPAN』により第23回木村伊兵衛賞を受賞。 97年〜01年『ストリート・デザイン・ファイル』(全20巻)。インテリア取材集大成『賃貸宇宙』。04年『珍世界紀行ヨーロッパ編』、06年『夜露死苦現代詩』、『バブルの肖像』、07年『巡礼』、08年『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』、10年『天国は水割りの味がする~東京スナック魅酒乱~』など著書多数。現在も日本および世界のロードサイドを巡る取材を続行中。






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