編集久田の体当たり夢企画
掟ポルシェさんちのカレーを食べる
構成/久田悠
『他人の家カレー』それはお店では食べれない、究極のカレーである。
子供ならまだいいさ、友達の家に遊びに行ったらたまに食えるんだもん。でも、大人だって食べたいんだ! それだけで始まったこの企画。
「スミマセン、VOBOと言います。家のカレー食べさせてください」という突撃願いにもかかわらず受けて下さったのは、カレーが好きすぎる漢、『ロマンポルシェ。』・ボーカル及び説教担当の掟ポルシェ様。
不二家のケーキをお土産に、真っ昼間からご自宅におっじゃましま~す!
ーうわぁ、凄い。美味しそう…。
掟ポルシェ(以下 掟) ちょっと、これ上にかけましょうか(カイエンペッパーをガリガリガリ)
ーなんだか、凄い絵ですね。掟さんの家で、食卓を囲むっていうのも(笑)
掟 じゃあ、早速。食べちゃいましょう!
ーいただきます!!
掟 ルー足りなかったら言ってください!
ー…美味しい!
掟 大丈夫ですかね~。
ーいや、凄く美味しいです。
掟 ちょっと辛みが足りないかと思うんだけど…
ー丁度良いです。
掟 いつも使ってるココナッツミルクと違うやつ入れたんで、ちょっとクリーミーになりすぎたかもしれないです。
ーココナッツミルクっていつもどんなの使ってますか? 缶のやつですか?
掟 えっとね、紙パックの1リットル入りのを使ってますね。
ーえ! 紙パックで1リットルサイズのあるんですね。僕も小さいサイズのはよく使います。捨てる時便利ですよね。
掟 缶だといつもは2缶使ってるかな。使ってる鍋、圧力鍋で5.5リットルの容量なんだけど、それに一杯作って三日ぐらい食べたいなー、って思ってるんだけど、いつも自分が食べ過ぎて二日も持たないですね!
ー掟さんがカレー好きっていうのは前から色々な場所で聞いてたりするんですが…。
掟 「カレー好き」って嫁からもよく言われるけど、そもそもカレー嫌いな人いないでしょう!! 妻はなに言ってるんだか!
ーでも、本当にたまーにですけど、「私、カレーはちょっと…」っていう人いますよ。辛いのが駄目って譲らない人が。
掟 「辛いカレーが好き」、っていうことは男は「巨乳が好き」っていうのと同じぐらい当たり前のことだと思ってたんですよ。でも世の中にはどうやら「貧乳が好き」っていうのも結構いるみたいで。
ー今まで食べた中で1番辛いカレーって、巣鴨の…あの店ですか?
掟 大沢食堂。あそこはカレーという名前の根性試しですから。食べれるもんなら食べてみろ! という、感じで出してますね。死ぬ思いで食べるんです。
ー簡単には乗り越えられないらしいですね。
掟 一日に何回も食べる人いるらしいですけど。あ、ルー足りなかったらかけてきます。
ーすみません。
掟 どうぞ。
ーありがとうございます。 そういえば僕、学生の頃カレー屋でバイトしてたんですけど、極限まで辛くしてくれっていう常連さんいましたね。その人、そのカレーをサラッと食べて汗かいてなかったですけど。
掟 激辛に挑戦する人は、サラッと食べるのがカッコよくて挑戦してますからね。子供は辛いもの食べれないじゃないですか? 大人は辛いもの食べられる。学生ぐらいになると、男友達グループ内で「お前、なにそんな甘いカレー食べてんの?」ってなるわけです。「辛いカレー」は子供から大人に成長した証拠として扱われるんですよ! その我慢比べがエスカレートしていって激辛カレーを頼む人が出てくるわけです。美味しさとは関係ないのに!
ーココイチみたいなチェーン店が辛さに倍数システムを導入してから、一気に広まりましたよね。男の我慢比べが。「お前5倍なら、俺10倍!」みたいに。界王拳かよ!っていう(笑)
掟
瓦を何枚割ったか競うようなもんですからね。極真空手の世界ですよ。瓦はカレーじゃない! 味覚と痛覚を間違えてるよ! …まぁ、それもカレーの面白いところなんですけど。
ーその男子成分がカレーから抜けると、確かに少し寂しいかもしれません。
掟 辛さに関して言えば、大沢食堂で行くとところまで行ったなっていう感じかなー。だって、普通に生の唐辛子かじったって、あんなに辛くは感じないですよ!? 塩酸飲んでも、あんなに辛く感じないんじゃないかって思うぐらいですよ!
ーあははは(笑)