角川慶子対談 艶 × 宅八郎

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角川慶子対談 艶 #04

宅八郎 × 角川慶子

僕の言葉責めは尋問。“君はただの穴ですね”って言うの…

構成/編集部


現代の若いオタクのなんと怠惰なことか…

日本が誇る元祖オタクの生き様は、ついそんな義憤にかられてしまうほどに強烈だ。

排気量、熱量の凄まじさは言わずもがな、その逸脱と倒錯を怖れる事なく奮進する勇姿は、善くも悪しくも我々の興味を惹き付けてやまない。

オタク界の産土神・宅八郎は言う。女とは「ただの穴」である。



(2010年10月/宅八郎宅にて)



角川 ここ住んで長いんですか?

 長い長い、何か親戚のおじさんの家に来たみたいでしょ。

角川 そんな感じ(笑)。わぁ、食材がいっぱい。料理するんだ?

 うん、かなり凝ってますよ。もうエスニック料理なんかのペーストも自分で作っちゃう。和食や韓国料理、エスニック料理はボクもう全部分かるよ。

角川 すごいよねぇ、凝り性だもんね。

 タイ料理なんかは週に2回空輸されてくるタイの野菜で作ってるから。

角川 さすが(笑)。たしか最後に会ったのは統一地方選の時だったよね?

 そうだね。ボクが渋谷区長に立候補した時…、あの時はバタバタしてたからゆっくり話せなかったけど。最後にゆっくり話した印象あるのは、寿司屋行った時じゃない?

角川 あぁ、行ったね。

 そうそう、築地のね。

角川 ね、懐かしいね。さて、今日はニャン2Zの対談なんだけど、むかーし、私がアイドル辞めた頃に電話で話した時、マニアックなプレイをしてるって話してませんでした? 女のアソコをクスコで拡げてエッチしてるとか…。

 それを話す前にまず理想の女性のタイプについて話しとかなきゃいけない。いまだに森高千里さんが好きなんですかとか聞かれるけどね、いやそれは違うんだ、と。ボクの理想のタイプって人形なんです。それはなぜかっていうと、言うことよく聞くからなんだよ。

角川 オリエント工業のダッチワイフみたいな?

 あぁ、そういうのはまったく興味ない。何て言うかね、ボクにとってのセックスを表すとしたらただ二文字、「実験」なの。

角川 実験??

 そもそもボクの口説き文句は「ひとつ実験させていただけませんか?」だから(笑)。実験色が強いせいか、SMプレイとかそういうものにも繋がっていくのかもしれないけど。 

角川 なるほど…、実験かぁ。

 ボクの場合さ、女の子との恋愛、あるいは性愛といったものが他の趣味と並列してる。恋愛や性愛も時々ハマる趣味としてあるって感じで。趣味ってそもそも変わっていくものでしょ。音楽なんかでもさ、「最近私これにハマってるんだ」って言ってもさ、所詮は飽きるでしょ?

角川 うん、飽きるね。

 それで別のジャンルとか聞いたりするじゃない? ボクの場合は、一事が万事そうで、たとえば料理やらない時は一切やらないで外食ばかりしてる。そういう時は他の事にハマってる。そんな感じで何か常に自分がハマってる状態なんだけど、それらを統一して「宅八郎にとって趣味とは何か」って言われたら実験としか言いようがないんだよね。

角川 性愛も料理も同じ実験の一つなんだね。

 うん。そのなかで「女性のタイプは何か」と聞かれたら人形なんです。ダッチワイフっていう意味じゃなくてね。

角川 自分に従順っていう。

 そう、まず口答えしないでしょ、人形は。

角川 黙ってるからね(笑)。実際に女の子と付き合ってて口答えされるとムカつく?

 ボクの場合、ムカつくとか怒りっていうよりも、相手のことが分からなくなっちゃって混乱する。演出通りじゃないと困っちゃうんだよ。ボクはさ、性的にはSだと思うんだけど、性格的にはドMだと思うんです。オタクっていうのは何かを追求していく生き物でしょ。何かを追求していると人ってさ、自分に対してどんどん厳しくなってくるわけ。例えばさ、ボクはここ2、3年ぐらい音楽をやっててね、リミックス制作とかにハマってるの。


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「角川慶子を羞恥責めしてみます」と言って
宅氏が取り出したのは角川慶子アイドル時代のビデオとCD。
予想外のサプライズにさすがの角川も赤面。



角川 うわ、ハマりそうだね。

 ものすごくハマっていくとね、「まだまだだ、もっともっと」って感じに自分を追い込んでいくわけ。どんどん自分を責めてく。そういう時、自分はドMじゃないかって思うよね。音楽やってる人は徹夜でレコーディングなんてザラでしょ? ジャンル問わずさ。それって精神的にはMなんだと思うよ。ただボクの場合は性的には実験をする側だからSだと思う。

角川 付き合う子はMっぽくなる?

 間違いなくそうだね。ただ哲学めいた言い方になっちゃうんだけど、生半端なSの人はさ、Mの女の子を支配しているように感じてたりするでしょ。でも、そこも追求していくとさ、実は支配してるのは肉体だけで、ある時にふっと気付くとさ、Mである女の子に自分の精神が支配されてることに気付くとかってあるじゃない?

角川 分かる。

 でしょ? その感じがボクにはすごく強くて。SとMとどっちが偉いっていうんじゃなくて、要はさ、表面的な性的嗜好が仮にSだとしても、実は精神性はまったく真逆なんてこともあるだろうし、関係性の中でいつの間にか逆転してる、支配していたつもりが支配されていたっていう、プレイでは支配してても、精神的な部分、人生においては吸い取られていくみたいなさ。

角川 あるある。表面と内面は違うのかもね。

 そう、実は相反するものなのかもしれない。あと、ボクがセックスにハマるというのは、あくまでもオタク的な趣味としてハマるんです。だから、女性が寄り添っていて趣味を共有するとかそういう感じじゃなくて…、そういう意味だとボクは少し奇妙な人間なのかもしれない。


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