日本が誇る「怪獣」アーティスト・ピコピコ  “脳内から湧き上がるオリジナル怪獣たちがここ「大怪獣サロン」で大暴れ!”

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日本が誇る「怪獣」アーティスト・ピコピコ

脳内から湧き上がるオリジナル怪獣たちがここ「大怪獣サロン」で大暴れ!!


レポート/ケロッピー前田


《ぴこぴこ展@どっきん実験室 http://www.dokkin-jikken.com/(~8/31)も大好評。注目の怪獣アーティスト・ピコピコ氏を大怪獣サロンに訪ねた!!》



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●怪獣カクテルが人気だ!!




「怪獣だけが真実だ!!」


 そう自信に満ちた雄叫びを上げるのは、怪獣アーティストのピコピコ氏。ここは、中野貴雄監督プロデュースの「大怪獣サロン」、その名のごとく、怪獣マニアが集まる店だが、単なる特撮オタクたちの巣窟にとどまらないのは、ピコピコ氏を始め、オリジナル怪獣への夢を抱き続けるクリエーターたちが集まっているからだ。いまや世界のオタクたちの間でも「KAIJU」という日本語がそのまま浸透しつつあるほど、怪獣文化はパワーを持つ。まさにそのオピニオンリーダーとして疾走し続けるのがピコピコ氏なのだ。


「怪獣の魅力は巨大さ、街を壊すというカタルシス。それは生命力の象徴であり、子供の暴力衝動のはけぐちでもある。子供は怪獣に思いを託し、学校なんか壊しちゃえと思うけど、世界がなくなっちゃったら困るから、どこかでヒーローを待ち望む。その微妙に相反する気持ちは、子供たちばかりか、大人にもあることでしょう」


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●ピコピコ氏による初期の怪獣たち。




 そう怪獣を熱く語り、ピコピコ氏は、怪獣ベスト3として順不同で、ブルトン(ウルトラマン)、タイショー(ウルトラマンレオ)、ダストマン(スペクトルマン)を挙げた。どれも不思議な魅力にあふれ、ストーリーと怪獣デザインのマッチングもいい。


「怪獣創作の原点は、70年代前半。毎日、特撮番組があった頃、質よりも量の粗製濫造、良いものもあれば、悪いものもある玉石混交にどっぷり漬かっていた影響が大きい」


 ピコピコ怪獣は、長い舌が特徴のベッコスを始め、何かにインスパイアされたという痕跡を突き抜けたオリジナリティにあふれている。彼自身、毎日のように新しい怪獣のアイデアを考え、つぎつぎに製作を続け、たちまちに軍団と化す多産性がまた、怪獣ならではの独特の迫力に繋がっていく。


「人が喜ぶから作るというのは基本。美術がどうの、表現がどうのと頭で考えるより、わけのわからない着ぐるみが動いているという感動に、子供でも外国人でも熱狂し、目には見えないエネルギーの火柱が立つ瞬間を見てきた。この力は凄いなという実感が、怪獣作りの大きなモチベーションなんです」



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●お客さんたちも着ぐるみ変身!!



 最近では、日本テレビの人気ドラマ「ST警視庁科学特捜班」にオリジナル着ぐるみガッキー君が出演、海外有名バンドMUSEのPVでも着ぐるみ競演を果たしたほど。そんな人気のピコピコ怪獣に会えるのが「大怪獣サロン」なのだ。店内には、オリジナルの怪獣ソフビがずらり、お客さんが怪獣となる着ぐるみ体験のチャンスもある。


「着ぐるみで裏の人格が出てくるのが面白い。普段抑えていたものが、着ぐるむことで爆発するんでしょうね」


 ピコピコ氏は怪獣を通じて、皆を癒し、励まし、楽しい気持ちにさせてきた。その効果があって、大人の怪獣中毒者が急増中、怪獣が僕らの救済者となっているのは真実なのだ。




「怪獣になりたい」という子供の頃の夢が叶うとき


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◆私、ケロッピーにも、ついにその日が、つまり、自分が「怪獣になる日」が来た。ピコピコ氏の取材のために訪れた「大怪獣サロン」で、小悪獣ムーチョを着ぐるむことになったのだ。息苦しいかと思いきや、大きな頭はかなりゆとりがあり、丸い口が窓になっていて、うっすらと外界が見える。視界が悪い分、音に敏感に反応し、声がする方に詰め寄るとキャーキャーと逃げ惑う人間たちの悲鳴が聞こえる。「おお、これが怪獣か」と思わず納得、お友達になるつもりでも相手にとっては怪獣なのだ。単に子供に退行するのではなく、大人になったからこそ、素直に子供の頃の夢を叶えたい。大人の怪獣遊びの悦びを教えられた貴重な体験となった。











[ピコピコ]
1968年神奈川県生まれ。子供の頃から怪獣好きで、絵や粘土でオリジナル怪獣を創作する。美術の世界で「怪獣でやってやろう」とアーティストに目覚めたのは96年。アートブック『怪獣』の展示をきっかけに、縫いぐるみの怪獣、布の着ぐるみを経て、07年、バンドRIZEのPV用に作った「ベッコス」で怪獣作家としてのスタイルを確立、09年にはフランス・ニーム市の芸術祭で着ぐるみワークショップを開催。映画、テレビ、イベントなど出演多数。
http://picopicoshimbun.web.fc2.com/




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[大怪獣サロン]
本物の怪獣がいるお店、ノッシノッシ営業中!!
◇中野貴雄監督プロデュース、ピコピコ氏デザイン&製作による可愛い怪獣ホステルのムーチョがあなたをお出迎え。怪獣マニアから、着ぐるみ愛好家、さらには怪獣にしか欲情できない変態さんまで、み~んな大集合。怪獣オモチャがいっぱいの楽しいお店だ。
☆毎週水曜日「大怪獣サロン」@中野ルナベース(東京都中野区新井1-14-16 ライオンズマンション中野第5 B1)





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