面影ラッキーホールの my aim is true #01 ターゲット『国立の自然食品販売のヒッピー風店員女性』

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面影ラッキーホールの my aim is true

炎天下の丸の内、30デニールの黒いストッキングに包まれた熟れた太腿を蒸らしながら販売のノルマを上げようと営業に回るオフィスレディが汗を拭った同時刻、

神楽坂のスーパーマーケットでレジを打ちながら強力なクーラーと夫婦間の冷えに耐える人妻は、最近始めたソーシャル・ネットワーク・サービスで知り合った若い青年のことを考えていた。その一方、

国立で念願の自然菜園付きのカフェを始めたが常連たちは沖縄に移住。頭を抱える妻をよそに夫は今日も働かない。

そんな数々の魅力的な陰りと色気を身に纏う熟れた女たちを面影ラッキーホールのバンドリーダーSinner-Yang氏とボーカルのaCKy氏が狙い撃ち。
禁断のHow toを素敵なベッドBGMと供にお贈りします。



#01 ターゲット『国立の自然食品販売のヒッピー風店員女性』


ー魅力的な様々な職業の熟女たちをどうやったら口説けるのか、そして、セックスまで持ち込めるのか、お二人にご指導、ご鞭撻頂けないかと今回の企画を持ちかけさせて頂いたのですが…。


aCKy それにしても、いきなり「国立の自然食品販売のヒッピー風店員」って(笑)


ーお二人のターゲットにして頂く女性像は編集部員たちの妄想によって作られています。


aCKy そりゃ居るだろうけどね。自作のアクセサリーがレジ前に置いてあったりとか…、あと蝋燭とかも作ってる女でしょ。


ージュン的な蝋燭ですね!


Sinner-Yang いやaCKyはたくさん居るって言ったけれど、俺はそういう女たちは、もうとっくに全員避難しちゃった後だと思うよ。


ー今や、国立には居ない、と。


Sinner-Yang うん。少なくとも首都圏には居ないね。沖縄に居るんじゃないかな(笑)。


ーとなると、沖縄へ行かなければならない!?(笑)


Sinner-Yang いやいや。それよりまず前段として重要なのは、そいつらと「危機感」を共有することじゃない?


ーなるほど。例えば原発問題に対する姿勢もキーになってくるのかもしれません(笑)。


aCKy いきなりアレな方向に…(笑)


Sinner-Yang というか、原発に限らず、こういうスタイルの女性たちはそもそも「私は問題意識が高い」って思い込んでるでしょ。そこが付け込みどころですよ。その問題意識を共有するフリから進めて行くのが大事じゃないかな。那覇行きの航空券手配するのはその後ですよ。


ーその切り込み方は流石ですね…。時勢的にも。


Sinner-Yang 要するに都市型…アーバンスタイルのプロ市民っていうことですよね。僕たちの今回のターゲットは(笑)


ーその「国立の自然食品販売のヒッピー風店員」(妄想)についてもう少し掘り下げると、どんな女性だと思いますか。


aCKy 旦那が外人のパターンもあるよね。ZEN・禅が好きそうな(笑)。


ーオリエンタリズムを求めてやってきた外人ですね。


aCKy 陶芸教室でろくろを回してるときに知り合ったんだよ(笑)


ーなんだかイメージが浮かんできました。


Sinner-Yang 皆さんは職場の知り合いなんかから「秘密」を告白されたこととかありませんか?


ーうーん。深刻な話とかですか?


Sinner-Yang 社会的にはもの凄くしっかりした人にね、ある日、大真面目な顔で「みんな気付いてないけど今、実はある組織的陰謀によって地球は滅亡に向かっているんです…」ってコッソリ告白されるってパターンがたまにあるんですよ。


ーあははは(笑)そっちですか!


Sinner-Yang 『凄く真面目で、社会性のある人だけど一点だけ狂ってる』みたいな例は意外と多くて。ざっくり分けてしまうと今回の相手もそれの
亜種に近いと思うんですね。彼女たちは絶対に何かしら危機感を持ってますから、まずは原発あたりの話をマクラにしながら、反応を見ると・・・。(笑)


aCKy 「こんちは、今日○○ミリシーベルトだね」みたいな挨拶からはじめて(笑)


Sinner-Yang うん。それで、その人の危機感がどれくらいのものかを測るんですよ。うまくすると「3・11は地震兵器の実験台にされたんだ」みたいな“アタリ”に当たるかもしれないし(笑)。


ーそれってアタリなんですか?(笑)


Sinner-Yang いちばんオイシイとこじゃないですかー! そういう人たちは選民意識が凄く高いんです。周囲はいかに地球が大変なことになっているか気付いていないけど、私は知ってる、と。何で私が知ってるのかというと、大概は中島知子の占い師みたいなポジションの人に入れ知恵されてるんだけど(笑)。


ー震災以来、心がずっと揺らいでる人は多いですね。もちろん、危機意識を高めてくことは良いことですけど、意識があらぬ方向に向かってしまっているような人もちらほら…。


Sinner-Yang 僕は近所のババアには迷惑しましたね(笑)。向こうは親切心ですからね。「次に地震が来る日は○○だ」といちいち教えてくれるんですよ。「あなただけには教えてあげるからね」って(笑)その割には、避難先から宅急便を代わりに受け取って欲しいとか、庭に水撒いておいてくれないか、とか連絡があって、地球規模の陰謀の心配をしながら割りと小さなことも気にしてるんですよね(笑)


ー危機意識も揺らいでますね(笑)。


Sinner-Yang で、危機意識を共有しはじめたら、次段階では必ずそういう陰謀論にぶち当たるので、そのときは声を潜めて…「あなたもだったんですか」と 言えばね、もう、距離はグッと縮まりますよ(笑)ヤレるまであと一歩。


ー共通の敵が居ると絆が深まるんですね。


Sinner-Yang 一度失敗したのが、それこそアポロ計画からUFOから9.11まで、何から何まで、アメリカの陰謀だと信じている女性に調子を合わせてたんですよ。勿論ヤリたい一心で。そこで良かれと思って「俺もスタジオで不思議なものを見た事がある」って話を振ったら、突然キレられて「私は科学の話をしているのに、あんたは非科学的なオカルトといっしょにするのか!?」と怒るわけですよ。さっきまでUFOについて力説していた彼女がですよ。


ーあははは(笑) 一緒にするな! ということですね。


Sinner-Yang そういうわけで、話を合わせる場合は相当慎重にやらないとダメですね(笑)


ー迎合せずに逆に洗脳する勢いで説き伏せるというのはどうでしょう?


aCKy それは、相当大変だと思うよ。


Sinner-Yang それにね、相手に迎合したフリで付き合う方が面白いじゃないですか。


aCKy それはそれで、上級すぎると思うけど(笑)


ーでも、本気で相手のことを好きになってしまったら、辛くないですか?


Sinner-Yang 何を言ってるの! それが楽しいんじゃない! 何の為にそういう女性としか付き合ってこなかったと思ってるの?(笑)


ーその狭間で苦悩することさえも楽しい恋愛ですか…!


Sinner-Yang こんなに側に居て、こんなに遠い、という相手だからいいんじゃないですか(笑)


ー切ない! 別れるときは大変そうですね。


Sinner-Yang あ、別れるのは大変です。カットアウトしかないです(笑)。


ーやっぱり、そうですか。


―ところで「国立の自然食品販売のヒッピー風店員」とのセックスBGMはどうしましょう


aCKy Led Zeppelinの「移民の歌」でキマリでしょう(笑)

【今回の口説き文句】


『あなたもだったんですか』



ー話が少しずれるかもしれないのですが、今現在のヒッピー文化はどう思われますか?


Sinner-Yang 若い人たちの間でヒッピー自体、もうほとんど居なくなってるよね。何故かというと、ドロップアウトする対象がもうないで しょう? 「引きこもり」という非常にラジカルなドロップアウト方法がある今、何もドロップアウトしている様を見せびらかせなくても良くなっていているわけで。


ー確かにそうかもしれません。


Sinner-Yang ヒッピーにはラヴ&ピースっていう大義名分があったけど、今はもうないでしょ?


aCKy その同じ棚に入ってた人たちが、今、プロ市民と呼ばれている人なのかもね。


Sinner-Yang 彼等には「子供たちの為に!」という大義名分がありますからね。ちなみに僕の両親は子供の頃に3kmのぐらいの距離で原子爆弾が爆発してるわけです。そんで黒い雨に降られたり、瓦礫処理なんかもされるわけなくて、そこで暮らしてたんですよ。勿論防護服なんか着ずにね。だから東京は放射能が怖いから子供が大事なら避難させろみたいな押し付けは個人的にとても不快ですね。「俺は放射能浴びまくった精子と卵子から生まれてきたんだぞ!」って怒鳴りつけたい時がありますね。あっそういえばね、中曽根総理が原爆症で入院してる被爆者を見舞ったときになんて言ったか知ってます?

ーその話知りません。

Sinner-Yang 「皆さん、病は気からと言いますから、早く元気になってください」って(笑)

aCKy 原爆症は気持ちの問題じゃなさそうだけど…。



面影ラッキーホール 
Sinner-YANG (しなーやんぐ) 面影ラッキーホールのバンドリーダー、ベーシスト。
aCKy(あっきー) 面影ラッキーホールのボーカル。
オフィシャルサイト

ターゲットにして頂く魅力ある女性像は完全なる編集部員の妄想によって作られています。
実在の団体、人物とは全く関係ありません。