エロ年代の想像力 第三十一回

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エロ年代の想像力

#31  『少交女 THE ANIMATION』

アニメルカ出張版


 前回は杉田u氏による2011年エロアニメベスト5を発表した。今回はその中で唯一未レビュー作品であり、1月末にようやく第二巻の発売された『少交女』をフォローしよう。



『少交女 THE ANIMATION』
(監督:辰美、制作:ピンクパイナップル、既巻2巻)




 18禁アニメは「貧乳」をめぐっては極めて貧しい環境に晒されている。といってもいまこの場で、「貧乳という言葉は、巨乳史上主義者による差別用語である。なぜ小さく高貴な御胸が貧しいと形容されてしまうのか。われわれは今後、貧乳のことを品乳と表記する必要があるだろう」といったイデオロギー闘争をしかけたいわけではない。文字通りの意味において、18禁アニメには貧乳ヒロインは極めて異例な存在なのだ。


 ここにはもちろん、貧乳が児童ポルノと関連付けられるという要因もあるだろう。しかし成年コミックの分野においては、『LO』を中心に貧乳という次元にとどまらない、あなたがたのようなロリコンを欲情させるための雑誌/単行本を数多発見することができる。またそれは本アニメの原作である美少女ゲームの分野においても同様で、都合上18歳以上の○学生が、未成熟な体をあなたがたへ向けてさらけ出し続けている。


 メディアごとの自主規制組織の違いや、アニメという運動性と豊乳の揺れとの関係性だけに理由を求めるには大きすぎるこうした差異。あなたがたロリコンが「本当に貧しいのは、ツルペタな胸ではなく、エロアニメの土壌である」と言い出してもおかしくない18禁アニメにおける貧乳排除の現状。『少交女』はその間隙を付き、あなたがたロリコンどもを続けざまに扇情する。ヒロインのひとりは銭湯の男湯に入れるほど外見的に幼く、またひとりは男モノの服を着るだけで男子トイレで用を足せるほど胸の膨らみを欠き、ひとりはオムツ姿がよく似合う。貧乳を描くという挑戦以上に、すでに貧乳に適したシチュエーションを探り出してもいる『少交女』は、あなたがたのような者たちに新たな(まっ平らな)痴平を開陳しはじめている。




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『小交女』
Vergin.1「絢音と柚とお兄ちゃん」

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『小交女』




 以上、0721文字。エロ年代における2011年には再度のNTRブームがあったが、この『少交女』を発端に、あなたがたロリコンの可能性も開けてきているように見える。この2012年には、その創世合体として、ドMなペドフィリアどもを喜ばせる作品の到来が待望される。

PROFILE
反=アニメ批評(@ill_critique
アニメ批評同人誌『アニメルカ』責任編集。
思想恥部シリーズ『エロ年代の想像力』責任編集。
『エロ年代の想像力』のほうは現在、ジュンク堂 新宿店、MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店、COMIC ZIN、タコシェ、および通信販売で好評発売中。また『アニメルカ vol.4』(特集:岡田麿里とアニメの物語論)も委託・通販が開始されている。
『アニメルカ』オフィシャルサイト
反=アニメ批評



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